Geminiに「秘匿化処理」機能を追加しました。個人情報などを事前にチェックし、個人情報はマスキングした状態でAIに送信されます。
注意として、この機能は万能ではありません。特に個人名は判断が難しい場合があります。
ChatのメッセージをGoogleの個人情報を検出する Sensitive Data Protection(SDP) を経由してGeminiに送信するのか、直接Geminiに送信するのかが選択できるようにしました。
メッセージ入力枠の「秘匿化処理(個人名、Email、住所、電話番号など)」にチェックを入れると機能します。
■送信ボタンを押してから届くまで
・テキストの場合
入力欄の文章と、テキスト形式の添付ファイルが対象です。ブラウザはこれらをまとめてWebサーバーに渡し、サーバーが SDP に検査を依頼します。SDP は「ここからここまでが人名」「ここがメールアドレス」という位置情報を返すので、サーバーはその範囲を [PERSON_NAME] [EMAIL_ADDRESS] といったラベル文字列に置き換えた文章を作り、ブラウザに返します。
重要なのは、元の文章はここで捨てられるという点です。以降の処理はすべて置き換え後の文章に対して行われるので、Gemini に送られるのも、チャットの履歴に保存されるのも、画面に表示されるのも、すべて同じマスク済みの文章になります。画面で見えているものが、そのまま Gemini が受け取ったものです。
・画像・PDFの場合
画像は文字ではないので、テキストとは別の仕組みが必要です。ここでは SDP の OCR(画像内の文字読み取り) 機能を使います。
まずブラウザ側で画像を整えます。SDP が直接扱えるのは PNG・JPEG・BMP・SVG で、かつ4MBまでという制限があるため、それ以外の形式は PNG に変換し、大きすぎる画像は長辺2200ピクセルまで縮小します(それでも4MBを超える写真は JPEG に切り替えます)。PDF はそもそも画像ではないので、ページを1枚ずつ画像に描き起こしてから同じ流れに乗せます。文字が潰れると OCR が読めず素通りしてしまうため、2倍の解像度で描画しています。処理量の都合で20ページまでが上限です。
整えた画像をサーバー経由で SDPに渡すと、SDP は画像内の文字を読み取り、個人情報にあたる領域を黒い四角で塗りつぶした画像を返します。Gemini に送られるのはこの黒塗り後の画像だけで、元の画像がサーバーの外に出ることはありません。チャットには黒塗り後のサムネイルが表示されるので、送信されたものをその場で目視確認できます。
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